ある時、「天」についての記述をしたら、「天についての定義がないので、あなたの言うことは分らない」という趣旨のことを言われた。
「天」の定義を聞いて来るとは、何事か!
天の定義をさかしらに求めてくるお前は何なのだ!
頭で考えて利口ぶるお前は大バカ者だ!
と思ったが、天について語った自分に、一辺の卑しさを感じた。
自分ごときが、天について言葉を発して良いのか?という自問の声だった。
その時は、三国志でも読んで下さい、私にはおこがましくて天の定義はできません、
という旨の応答をした。
天について学びたいなら、宮城谷昌光さんの古代中国を題材にした小説──いや、史文──を読む事をお勧めする。
宮城谷昌光が描く世界には、数々の義人が登場し、それぞれが天を感じ、地を感じ、人の間を巡って行く。
お薦めは色々とあるが、
『太公望』
『重耳』
『介子推』
『奇貨居くべし』
が面白い。



